③ 辞書登録

これまでの手順で ios から辞書の部分が取り出せたので、そこにWindowsの辞書を書き込みます

書き込むためには以下の手順が必要です

a.  既存の辞書データをエクスポート
b.  Windowsの辞書を xmlに変換
c.  既存のユーザー辞書データを破棄
d.  xmlに変換された辞書をインポート

※ iosで作成されたユーザー辞書は、Windowsのものに置き換えればいらなくなるという前提としています 合成したい場合は、エクスポートした既存の辞書の情報をフォーマットが単純なWindows の辞書の後ろにくっつけるなどで対応してください

a. 既存の辞書データをエクスポート

CloudUserDictionary.sqlite ファイルは、エディタ等で編集できるようなものではありませんので PupSQLite を使用して開きます

PupSQLiteの詳細情報はこちら
https://www.eonet.ne.jp/~pup/software.html

CloudUserDictionary.sqlite を PupSQLite で開きます

PupSQLite

 

ZUSERDICTIONARYENTRY を右クリックしてカラムを開きます

PupSQLite-column

 

カラムにBLOBがあると インポート/エクスポートを拒否されてしまいますので一旦TEXTに変更して回避します

PupSQLite-column-edited

xmlで任意の作業フォルダにエクスポートします

PupSQLite-export

 

PupSQLite-exported

エクスポートされました

<?xml version="1.0" standalone="yes"?>
 <CloudUserDictionary>
 <ZUSERDICTIONARYENTRY>
 <Z_PK>1</Z_PK>
 <Z_ENT>1</Z_ENT>
 <Z_OPT>1</Z_OPT>
 <ZTIMESTAMP>1430272685</ZTIMESTAMP>
 <ZPHRASE>雲母坂</ZPHRASE>
 <ZSHORTCUT>きららざか</ZSHORTCUT>
 </ZUSERDICTIONARYENTRY>
 </CloudUserDictionary>

こんな感じで出ています

windowsのユーザー辞書をエクスポートします

Windows-UserDicWindows-UserDic-export

 

一覧の出力機能でテキストファイルでエクスポートします

!Microsoft IME Dictionary Tool
!Version:
!Format:WORDLIST
!User Dictionary Name: C:\Documents and Settings\mueda\Application Data\Microsoft\IMJP14\imjp14cu.dic
!Output File Name: C:\Documents and Settings\mueda\デスクトップ\output1.txt
!DateTime: 2011年10月23日 2:02

きららざか 雲母坂 名詞

こんな感じで出力されます

windows から出力された辞書は タブ区切りの単純なものです

そのままでは使用できませんので変換します

VBScriptで作成してある簡易変換ツール
  DicCnv で、xml形式に変換できます
※ あくまでも、簡易ですので、最低限のことしかしていません
本ツールは、 zip を解凍した後、windows辞書をドラッグドロップでスクリプトに重ねると基の名前に_Out.txt が追加された名前で変換出力されます

変換したら秀丸エディタ等で utf-8  で保存します

保存したデータを CloudUserDictionary.xml と置き換えます

※ ファイルの種類は拡張子で判断されますので .xml  になっていなと エラーとなります

PupSQLite に戻り、ZUSERDICTIONARYENTRY を開きます

PupSQLite-rec-delete

レコードを全部削除します

PupSQLite-Notice

消したら必ず閉じます
閉じ忘れると、後でエラーしますので注意が必要です

PupSQLite-rec-deleted

 

先ほど置き換えた CloudUserDictionary.xml をインポートします

PupSQLite-import

 

参照で CloudUserDictionary.xml を選択して、 既存のテーブル をチェック

OKを押します

PupSQLite-import2

 

PupSQLite-import3

 

①テーブルの選択を押して…

 

PupSQLite-import4

 

追加実行を押します

PupSQLite-import5

 

これが出た場合は、レコードの削除がうまくいっていなかったという意味です

手順を見直してください

PupSQLite-imported

 

Windowsの辞書がレコードに収まりました

PupSQLite-Finish

PupSQLite-aux1

レコード数を確認し、最大数をメモしておきます

PupSQLite-aux2

Z_PRIMARYKEY の Z_MAXを レコードの最大数に変更します

確認したら、閉じて

PupSQLite-Notice

ZUSERDICTIONARYENTRY を右クリックしてカラムを開きます

PupSQLite-Column2最初にTEXTに変更した BLOBの部分を元通りにします

PupSQLite-End

終了します

これで CloudUserDictionary.sqlite が修正されました

 

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